来年100周年を迎えるというBlackpool Dance Festival。英国の歴史の中にしっかりと根付いた文化であり伝統だ。日本も戦後の復興の中で高度成長を迎えるのと時を同じくして今のダンス界も発展をし始めた時期と同じくして、日本からもこの大会に出場をし始めたのだと聞き及ぶ。
桝岡肇先生や斉野友次郎先生、篠田学先生らの名前がこの大会にも名を連ね、三崎英明先生や田中忠先生、毛塚鉄雄、毛塚道雄先生、鳥居弘忠先生、桜本和夫先生、桜田哲也先生らの名前が後を継ぐ・・・
そのあとは天野博文先生、篠田忠先生、そして私、田中英和と続いてきた。。。
ちなみに、私が初めてライジングでファイナルを踊った1987年では4位に島正幸先生、5位が私、6位に橘正幸先生の日本人3組がファイナリスト!
私はその後1990年でライジング2位、1991年にライジング優勝。そして1992年に初めて全英プロボールルームのファイナルを踊った・・・
アデールとのカップルで踊った1997年はアンドリューシンキンソン&シャルロッテ組を破り
3位の栄冠に輝いた!
その翌年の大会で5位入賞を最後に引退を表明。
1998年のBlackpoolでのこと。
ところが私の後が続かなかった。
今年2025年だからすでに四半世紀が過ぎているにもかかわらず、Blackpool Dance Festivalで、そのプロボールルームファイナルで日本人の名前をコールされることはない。
また違う不安要素もある。
政治的な混乱が今後のダンス界の動向に大きく左右するかもしれないことが存在する。
英国ダンス界が分裂状態に陥ろうとしているのだ。マーカスヒルトン氏がよくわからない理由でチェアマンから下されたその年から、Blackpool Dance Festivalの信用がガタ落ちしたのも事実。そしてそのマーカスはこれまでのBDCの運営の不具合を改善するために動いていたものの、BDCの会長も下されたことでマーカスヒルトン氏がBDCに代わるBDSAを立ち上げて行政のサポートをバックに法的にしっかりとした組織を目指して立ち上げた。BDCはWDCの英国ブランチ、BDSAはWDOとの関係が深いと思って間違いはないと思う。この2つの組織が世界のWDC vs, WDOの図式を作ってると言ってもそう間違いのでは?
Blackpool Dance FestivalがWDC寄りに動いてるのは周知のこと。サミーストップフォード氏やドニーバーンズ氏らの意向で運営されていると思われるBlackpoolは来年の100年記念大会をもって一度その歴史に幕を閉じるかのような噂まで聞こえてくる始末。
日本のようなダンス組織が大会を企画運営するのとは違って、ブラックプールにあるエンターテインメント企業、そう!一般企業が大会を主催しているのだ。その企業が雇った女性がオーガナイザーとして仕事をしている。
それをBDCが公認しているのだから、その世界組織であるWDCがその主催者に大きく影響力を持つようになるのも自然なこと。
さらに不思議なことに、今回この企業のマネージングディレクターのマイケルウィリアムズ氏がぱったりと姿も名前も消しており、彼の行き先や処遇?など誰も知らなかった。。。どういうこと?? 彼はクビになった??? では誰がこのイベントの、この企業の後を継ぐ???
新たな経営者の意向として、事業主体として大会を主催する姿勢から、大会を主催する団体や個人に会場を貸し出す姿勢に移って行く可能性が高いのだという。では一体誰が?どんな組織がこの大会を引き継いでいくのか???これまで通りに開催されるのか、新たな組織や越人がオーガナイズしていくのか、、、、
100回の記念大会は今の体制が開催されることは間違いのないことのよう。だが、問題は来年の100回大会を終えたのちのブラックプールでのダンス産業のあり様。・・・・
さて英国は、世界は、どんな様相を見せるのだろう??
そしてそこに日本はどれほど関与していくものなのだろう???